フランスのローカル鉄道に乗った話


2012年の夏は、ツールドフランスを見るため、わざわざフランスとスペインに行っていた。
この頃は、円高続きで、ユーロも110円以下という事もあり、ヨーロッパに遠征しやすかった時代。まさか今のようにユーロが160〜170円に、なるとはこの頃思わなかった。
ツール観戦の予定としては、スペイン国境ピレネーの山岳ステージを2〜3箇所、ゴール1日前のタイムトライアル、シャンゼリゼのゴールとバランスよく観戦するというもので、全てうまくいった。 T.Tでは、適当にアラシローと叫んだら本当に新城だった。 まだこのころは、ボクレールがユーロップカーで、C59とか乗っていて、山岳ステージで暴れていて、サガンもキャノンデールだった時代。
パリからローカル鉄道で、TTの会場まで電車と徒歩で移動なんだけど、切符の買い方がわからず自販機の前でアタフタしてた。 2人で窓口を探して列についてやたらと待ってようやくチケットを買って、たくさんとまってる電車の中からそれっぽいのを探して、たぶんこれだよね〜とか言いながら、とびらの開いた電車側面を眺めていた。
番線と
側面に行き先が書いてあるから、間違いないか見ていた、その時、、、、 扉は開いたままノロノロと動き出してしまい、僕らは慌てて乗った。
あぶねー。。乗り遅れるところだった。 ジェームスボンドスタイルの飛び乗りがスタンダードなのか?
そのまましばらくいくと、扉は何もなかったように閉まり、定時運行とはかけ離れた適当な時間に発車したのだった。
席は、なく満席で30分近くデッキに座ったり立ったりして目的地までまともに到着した。
やれやれ。
フランス人が日本の新幹線や地下鉄でいちいち感動するわけだよ。 やっとわかった気がした。